本『夜市/恒川光太郎』ネタバレなし感想。ホラーだけど泣ける。悲しい兄弟の物語

あつき
あつき

うちも息子2人だから男兄弟話に弱い。泣いちゃう。

ねこさん
ねこさん

ホラーというより幻想的な異世界の話だね。

あつき
あつき

その異世界が現実と繋がったときの衝撃がすごいのよ。悲しい。

夜市 (角川ホラー文庫)

夜市 (角川ホラー文庫)

恒川 光太郎
495円(04/22 19:41時点)
発売日: 2008/10/01
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ネタバレなし感想

 15年前、不思議な「夜市」に迷い込んでしまった幼い兄弟。兄は特別な才能と引き換えに5歳の弟を人さらいに売ってしまう。
 野球部で活躍し甲子園にも出場したが、後悔の念は消えなかった。そして弟を買い戻すために再びあの夜市にやってきた。

ホラー作品だと聞いて手にとったのだけれど、とても不思議で幻想的で、そして悲しい物語だった。

大学生のいずみと同級生の裕司が迷い込んだ「夜市」が、妖怪が軒を寄せ合った場所だとわかり少しがっかりした。そういったファンタジーのような異界のホラーはあまり怖いとは思えなかったから。

だけどそこに綴られている夜市の描写は、無駄がなく感情的でもなく、まるで映像化作品のようにその不思議な世界を見せてくれ、はじめ乗り気でなかった私もぐいぐいと引き込まれていった。

幼い弟を人さらいに売ってしまうという、やりきれないがそれでもまだファンタジーの中の出来事だったが、思いがけない展開で一気に現実と交錯する。

それまで淡々と進んでいた静かな時間は一転し、感情の波がやってくる。そこからのスピード感はみごとだった。

兄の積年の思いがいかばかりだったか、その後悔の証と覚悟に心が震えた。異世界に出会わなければ、2人はずっと一緒に笑い合えていたのに。悲しい。

主要な登場人物

あらすじ

文庫本

2008年5月に文庫化されています。

夜市 (角川ホラー文庫)

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恒川 光太郎
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映画・ドラマなど映像化

2021年3月現在、映像化はされていません。

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