本「悪いものが、来ませんように/芦沢央」ネタバレなし感想。毒親に人生を歪められた2人の女の悲しい運命。

芦沢央さんの「悪いものが、来ませんように」を読みました。

あつき
あつき

最初っからずっとおもしろかったー!女同士の闇、好きだなぁ。

ねこさん
ねこさん

終盤のどんでん返しもすごい!騙された大賞!

あつき
あつき

毒親育ちの女性ゆえの運命の歪み。哀れも漂う良作でした。

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ネタバレなし感想

面白かったー。芦沢央(あしざわよう)さん2冊目だけど本当好きです。

初めての芦沢央作品が『火のないところに煙は』というホラー小説だったので、こちらもホラーだと思ってました。

『悪いものが来ませんように』なんてホラー感出てますよね。

しかし実際のところは、女性特有の嫌ぁぁぁな部分をこれでもかと織り込んだミステリーで、その不穏な空気感に引き込まれてしまいます。

不妊と夫の不倫に悩む紗英と、子育て中で社会から孤立したように感じている専業主婦の奈津子。

それぞれに家庭を持ち、しかし不満を抱えた2人は、異常なまでに密着した関係を続けている。仲が良いとかそういうレベルではない歪(いびつ)な依存関係。

異常さの中に、女性にありがちなリアルを見つけ、その薄気味悪さに好奇心を掻き立てられてしまう。

そしてまた際立つのが歪んだ母娘関係だ。紗英と奈津子の運命を大きく狂わせたのは、それぞれが母親から与えられ続けた毒だった。

この本は毒親に人生を歪められた女性たちの物語だ。

芦沢央さんの文章は、尖ったところがなく優しく流れるようでいて、その実、緻密でロジカルに整えられている。

だからこそ登場人物の見ている景色やその行動に詰まりがなく、まるでドラマを見ているように動きが自然なのだ。あまりの心地よさに、いつも物語に没入してしまう。

悪いものが、来ませんように (角川文庫)

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芦沢 央
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発売日: 2016/08/25
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主な登場人物

あらすじ

文庫本とあとがき

2016年8月に文庫化されています。あとがき解説は書評家、エッセイストの藤田香織さんです。

悪いものが、来ませんように (角川文庫)

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映画・ドラマなど映像化

2021年4月現在、映像化はされていません。トリックのある作品は、映像化は難しいですね。

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