インフルエンザが猛威を振るっていた頃、4歳次男が滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)になりました。
その診断をされてから、完治するまでの期間はおよそ2ヶ月。長いっ!
なかなか良くならなくて「いつになったら治るの?」と不安と焦りを感じたりしてました。そんな数ヶ月を振り返ってみます。
滲出性中耳炎とは?
滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥に水が溜まってしまう中耳炎です。
プールなどで耳に水が入ったときのようなこもった聞こえになったり、ほうっておくと難聴の原因になることもあります。
だけど、普通の中耳炎と違って発熱や痛みがないのでなかなか気づきにくいんですね。
次男の場合もただの風邪かと思っていたんです。
症状:鼻水が治らない
はじまりは、咳と鼻水をともなった風邪症状でした。だけど発熱もなかったし、インフルエンザをうつされることを危惧して病院には行かずに様子を見ることにしました。
数日で咳はおさまったものの、鼻水がよくならない。それどころか、日を追うごとにひどくなってきた様子。
そのときの鼻水の特徴はこんな感じ。
・量:かなり多い。かんでもかんでも出てくる
・色:透明から黄色っぽくなってきた
これはなんかウィルス系か、炎症を起こしてる感じかなと、小児科に向かいました。
小児科での診断
かかりつけの小児科では「鼻風邪ですね」と。
鼻水や痰の切れをよくするお薬が出されました。
・アスベリン散10%
・カルボシステインドライシロップ50%
・ツロブテロールテープ1mg
これを飲むこと5日間。
だけどまったく治る気配はなくて、ますますひどくなってきました。鼻水がひっきりなしに溢れ出ているような状態です。
耳鼻咽喉科での診断
ここまできたら、小児科ではなく耳鼻科のレベル。
っていうか、最初から耳鼻科を選択すべきだったんですよね、あとから思えば。
ファイバースコープ
耳鼻科ではまずは耳の中チェックです。
ファイバースコープを入れて鼓膜の状態を確認してわかったこと。
- 鼓膜付近が変色している
本来透けて見えるはずの鼓膜。その向こう側に水が溜まっているせいで、通常の色ではないということです。焦ります。
レントゲン検査
水のたまり具合を確認するために、レントゲン検査をしました。
聴力検査
そのあと聴力検査。
よくある、片方ずつのイヤホンから音が聞こえたときに、ボタンを押すっていうあれです。
当時、次男は4歳。
「この年齢だと聞こえてても押さなかったりっていうこともあって、正しく計測できるかどうかはわからないのだけど」
という前置きのもとに行われました。
次男は比較的、検査の流れを理解してボタンを押しているように見えました。
そして検査結果・・・
診断の結果は『滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)』
聞いたこともない病名です。
さらに、聴力検査の結果、聞こえも悪くなっているということがわかりました。
聞こえに関すること
「日常生活で、この子の聞こえが悪くなってることを感じるはずなんだけど!」
医師にそう指摘されたのですが、これといって思い当たるところはありません。
・背後から呼びかけたときに反応しない
・テレビの音が大きい
などの事例をあげられましたが、そういったことはない・・・いや、反応しないことが全くないわけではないけれど、何かに集中してたりそういうときに聞こえないのは、次男だけでなく長男もそうだし、なんなら夫もそうだし・・・
病的に聞こえが悪そう、ということはなかったんですね。
その後、保育園の先生にも聞いてみたのですが、やはり園でもそういった様子はみられなかったとのこと。
自宅にもどってから「聞こえチェック」をしてみました。
- 背後から小さな声で名前を呼んでみる
これも普通に聞こえていて、保育園の先生もやってくれたそうですが問題なかったと。
もしかしたら滲出性中耳炎といっても必ずしも聴力に影響が出るということではないのかぁと思ったりします。
耳鼻科での治療
その日から毎日通うよう言われたんですが、これといった治療は特にないんです。
・病院での鼻水吸引
・頻繁に鼻をかむこと
とにかくね、これだけなんですよ。お薬もなし。
耳にたまった水を抜くためには、鼻水をなくさないことにははじまらないということで、吸引だけに通う日々。
治癒のためとはいえ、連日の”激混み耳鼻科”はかなり大変で、それに反して「まだまだ出るね、これじゃ治らないね」と言われるだけでだんだん疲弊してきました。
「本当にこれで治るの?」と懐疑的になり、2週間通ったところで別の病院を受診することにしました。
転院した耳鼻科での治療
次に行った病院はさらに激混みでした (゚Д゚;) なんなの、耳鼻科すごい。
次男の症状をみた優しい女医さんは「これはちょっとお薬飲まないと難しいかもしれないね」とニッコリ。抗生物質が処方されました。
・クラリスロマインシンドライシロップ小児用10%
・カルボシステインドライシロップ50%+ビオフェルミンR散
また毎日通うのかなぁと待合室の混み具合を思ってゲンナリしたんですが、5日分のお薬がなくなった頃に再受診すればいいとのこと。
病院通いからようやく解放されました・・・はー、きつかった。
お薬のおかげか鼻水もかなりおさまってきましたが、まだ完全になくなってるわけじゃない。5日後に再度受診すると新たに5日分の薬が処方されました。
そしてその5日後にようやく「もう大丈夫ですよ」と言われるに至ったのです。
ほんっと長かった。
ただこのときも「病院に通わなくても大丈夫」という意味で、まだ完治というわけではないんですね。滲出性中耳炎がいかに大変かと思い知らされました。
まとめ
1月末に鼻風邪を発症し、完全にその症状がおさまったと感じたのは4月に入ってから。2ヶ月とちょっとですね、長い。
だけど、中には何年も続くケースや耳にチューブを挿入するなどの処置をしなければいけない場合もあって、2ヶ月というのはまだ順調だったのかもしれません。
ただこの病気が厄介なのは、一度なるとなりやすくなるということ。
今後、鼻水などの症状があった場合にはこまめに鼻をかむことを心がけなければいけないとのお達しがありました。
子どもってすぐ鼻水出ますよねぇ。要注意していかなければと思っています。
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