読書感想【世界から猫が消えたなら】映画化されたけど原作はつまらない

 

私にはきっと”ものすごく話題になるベストセラー”が合わないんだと思う。『世界の中心で、愛をさけぶ 』の原作も合わなかったし。

私のレビューは「セカチューの原作がめちゃくちゃおもしろかった!」っていう人にはしっくりこないと思います。そうじゃない人は、まぁなんとなくこんな感じなんだろなぁと読んでみてください。

2013年の本屋大賞8位。

(星2つ)

 

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ざっくりあらすじ

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

川村 元気
670円(10/19 08:12時点)
発売日: 2014/09/18
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余命7日を告げられた主人公の前に突然あらわれたアロハシャツを着た悪魔。その姿は自分とそっくりだったけれど、性格は正反対な陽気な悪魔だった。

悪魔はささやく。

「世界から何かをひとつ消すことで、あなたに1日の命を与えます」

毎日ひとつずつ何かを消せば、1日また1日と命がつながれていくという。だけど同時に、それにまつわる思い出も記憶もすべて消えてしまう。

「まだ死にたくない」彼はその取引に応じることにした。

なにを消すかは悪魔が決める。消すか消さないかの判断を委ねられる。すなわち、生きるか死ぬかの究極の選択。

電話、映画、時計、そして猫。

それらが消えた世界はいったいどうなるのか。

私たちにとって本当に必要なものがなにかを問いかける1冊です。

感想

「死」という重いテーマとは対照的に、非常に軽いノリで描かれていきます。

悪魔と主人公との軽い掛け合いは『夢をかなえるゾウ』のそれと似ているようではあるけれど、なんか違うんだなぁ。

いうなれば、テレビでイケメン俳優がおもしろいことをいおうとしたのに全然笑えなくて、あぁーってなるあの感じに似ている。

ちなみに『夢をかなえるゾウ』の水野敬也さんのブログ「ウケる日記」はおもしろいので、よかったら読んでみてください。

僕が「お土産」を買わない理由 | 水野敬也オフィシャルブログ「ウケる日記」Powered by Ameba

そんなわけで、セカネコは序盤ですでにくじけそうになって、というか一旦くじけてしまって、それでも読んでみたけどやっぱり合わなかった。

作者は映画プロデューサーで映像が専門であること、この作品もLINE小説が元となっているということで、私がスマホ第一世代じゃないことが最大の原因かもしれない。

この本が伝えたいことってこれだよね

消そうとしているもの、それは生きるために本当に必要なものなのかどうか、それがあることで得られた利便性と、引き換えに失ってしまったものに気づかせてくれる。

きっと便利な現代を生きる人たちの心に刺さる本だと思う。伝え方をどうにかしたらもっと。

電話が消えた日

携帯はその登場からたったの20年で人間を支配してしまった。なくてもよかったものが、たった20年で、なくてはならないものかのように人間を支配している

映画が消えた日

もし自分の人生が映画なのだとしたら。僕はエンドロールのあとも、その人の中に残る映画でありたい。たとえ小さく地味な映画だとしても、その映画に人生を救われ、励まされた人がいて欲しい

時計が消えた日

目の前のことに追われれば追われるほど、本当に大切なことをする時間は失われていく。そして恐ろしいことに、その大切な時間が失われていることにまったく気付かないだ

まとめ

「毎日を大切に生きること」そんなメッセージがあるのに、いかんせん文章が薄いのでメッセージすら薄く感じてしまうのは読者側の問題か。

小説のおもしろさは、情景描写や言葉で読み手側の想像力を刺激して、その世界にぐっと入っていけるってところなのだけれど、そういうのを求めてはいけないのね。

会話文と日記のような文章で構成されたこの小説は、字面をそのままうけとるだけでいい。

ある意味では「読みやすい」本といえると思う。

しかし、猫が喋りだす展開も唐突だったけれど、その口調が「〜でござる」という時代劇風なのはなぜ。なんのためにそれ。

佐藤健くんと宮崎あおいちゃんの映画、観たいなーと思ってたけど小説のあの感じがそのままならためらうな。

世界から猫が消えたなら

世界から猫が消えたなら

佐藤健, 宮﨑あおい, 奥田瑛二, 原田美枝子, 濱田岳
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