感想【西原理恵子本】反抗期の娘への手紙は、すべての女性の生き方に通づる

早いなぁ。

気がついた時には、一瞬でいなくなっちゃう。

今でも思い出す。ちっちゃかったふたりが「かーしゃん、抱っこしてー」「抱っこしてー」って、くっついてきたあの時、もっと、ぎゅーっと、何度でも、抱っこしてあげたらよかった。

家なんて、もっと汚くてもよかった。洗濯物も、ためちゃえばよかった。家事なんて全部あとまわしにしたらよかった。もったいないことしちゃった。

(引用:「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」)

本にある有名な一節。私もどこかで読んで、胸がきゅーっとなって、この本を手に取るきっかけになりました。

タイトルが『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』だから、女の子をもつ親に向けて書かれたような感じだけれど、男の子母にも響く。

さらに親だけでなく、すべての女性の生き方にも通づる1冊でした。ぐっときた。

(星5つ)

スポンサーリンク

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』

2017年に発刊されたこの本は、西原理恵子さんの反抗期をむかえた16歳の娘さんへのメッセージがつまっています。

「心の中のちっちゃな尾崎豊がわんわか暴れている」娘(この表現好き)とは、まともに会話もできなくて、そんな状態にジリジリしながらも、娘の未来を案ずる。

その言葉は、すべての女性たちにも響きます

20歳までは、困れば誰かが助けてくれるかもしれない。でもそこから先は、自分で道を切り開いていくしかない。若さや美貌はあっという間に資産価値がゼロになってしまう。仕事のスキルや人としての優しさ、経済観念。ゼロになる前にやっておかなければならないことはたくさんあります。自立するって、簡単なことじゃないからね。

(引用:「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」)

すでに20歳をとおに過ぎた私にも、この言葉はずしりときました。

今、40代。若さや美貌よりも、何をやってきたか、何ができるかっていうスキルがすごく重要になってきてる。

そして夫と子ども2人、そしてそれぞれの親。考えるべきことはたくさんあって、将来を思うとあまり楽観的ではいられないし。

だけど、本当「自分で道を切り開いていくしかない」っていうのは思うなぁ。そして、それが簡単なことじゃないってことも。

こんな言葉は過去を悔やむようであまり言いたくはないけれど「もっと早く気づけばよかった」って思うことはたくさんあります。

自分がぼんやりとそう思っていたこと、気づけていなかったこと、この本はすべての子どもたちへのメッセージであり、親にとっての指南書です。

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

西原 理恵子
1,100円(11/14 09:45時点)
発売日: 2017/06/02
Amazonの情報を掲載しています

反抗期を迎えた子どもにどう接するか

うちの子どもたちは、小学4年生と小学1年生。

今までいわなかったような口答えをするようなこともでてきたけど、そんなのまだまだかわいいもんだし、まだまだ甘えん坊。

だけどいつか来るんだろうなぁ、反抗期

娘が巣立つ日を迎えたら、母親の立場は、女友達どころか、元カレと心得るべし。

(中略)

元カレにできることは、万一傷ついて戻ってきた時には、優しくしてあげること。それだけ。くれぐれも、すがるべからず。

「元カレ」って表現に妙に納得。

娘と息子じゃぁまた違うのだろうけど「終わった恋」には違いない。だけど男のほうが、未練がましいっていうし、息子は母と嫁の間で揺れるんだろうか。

「万一傷ついて戻ってきた時には、優しくしてあげること」そう、私も思っています。

子どもたちには「ここが戻れる場所だ」とDNAレベルで知っておいてほしいと、そう思いながら親鳥の私は子育てしています。

娘へのラブレターが泣ける

全体的にサバサバした語り口調の西原理恵子さんですが、第5章「巣立ちのとき」には、手紙のようにつづられた娘さんへのメッセージに、ホロリときます。

あなたが生まれたときのことを覚えているよ。

好きな映画の好きなシーンを何度もリピートするみたいに、繰り返し思い出してるから。

(引用:「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」)

そうやって優しく語りかけられる、お腹の中にいたころから現在までのこと。

今読まなくてもいいし、今伝わらなくてもいい、ただこうやって積み重ねてきたあなたへの愛情が、想いが、あなたの力になりますように。

もう手をつながなくても歩けるようになったあなただけど、あの頃と変わらずに、いつだってあなたに差し伸べる手はここにあるよ。だから安心して羽ばたきなさい。

そんな想いがひしひしと伝わってきて、涙がでました。

女性としての生き方、親としてのありかた、子どもに伝えたいことなど、気づきの多い1冊です。強い女性、温かい母親の姿に、共感しました。

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

西原 理恵子
1,100円(11/14 09:45時点)
発売日: 2017/06/02
Amazonの情報を掲載しています

コメント