キラキラ女子の集まりだと思ったらネットワークビジネスの勧誘だったよ。

ライフ

その頃の私は「これからどう生きていこうか」と人生を模索していて、そのヒントをさがすため外に出てみよう!と思っていたところでした。

そんなときFacebookのタイムラインに流れてきたのは、私と同じように子を持つ母でありながら夢を叶え起業した女性が主催するイベントでした。

なにか刺激をえられれば… そう思って出かけていったそれは、ネットワークビジネスの入り口だったのです。

スポンサーリンク

女性の夢のためのイベント

素敵なモデルハウスを貸し切って開催されたそのイベントには「夢を叶えたい」と願う女性たちが集まっていました。

小さな子どもがいて限られた時間のなかでそれでも自分の夢を追いたい人。
家族のために少しでも収入を得られればと模索している人。
どう生きていこうかと人生を見つめ直している人。

主催者は「女性たちの夢を応援したい」と語り、関係者たちはすでに夢を叶えて活動していて、そんな彼女らの話は私を奮起させたりもしました。

StockSnap / Pixabay

そのイベントの翌日、主催側の女性からメッセージが届きました。

先日はありがとうございました。今度、私がお勧めしている○○(ブランド名)の販売会があるので、よかったら遊びにきてください!

メッセージに添えられたイベントチラシの画像には「〇〇は、世界一安全な日用品&サプリメントのブランドです」と書かれていました。

これ絶対あれだよね… と半ば確信をもってそのブランド名を検索したところ、やはり「ネットワークビジネス」でした。そうなるかぁぁぁ。

案の定、その会に参加したメンバーでそちらに流れていった女性も何人かみられました。

 アムウェイにはまった友達

私の友だちにもアムウェイ信者がいて、かつてはその勧誘の仕方が仲間内でも噂になり、そのとき多くの友人たちが彼女からはなれました。

だけど彼女は平気でした。彼女にはアムウェイつながりでより多くの友だちができたし、志を同じくした人たちとの交友関係は、それまでより充実していたようです。

成功したければ付き合う相手を変えろとはよくいうものね。

夢をもって語る彼女は生き生きとしていたし、先駆者たちのサクセスストーリーはシンプルに考えれば魅力的なのだけど、なにか胡散臭いのは”洗脳感”がぬぐえないこと。

Tumisu / Pixabay

以前、その友人に連れられてセミナーに参加したことがあります。モチベーションをあげるためか、自己啓発の要素が強くてなかなか面白い話が聞けたりしました。

ただ最後に「だからアムウェイ製品がいいんです!」的な流れには一気に興ざめです。

まぁだけどそこは大事よね。売る側にとっては。

その勧誘の手口はけっこう悲しい

彼女もそうだったけど「久しぶりだね!ランチでもいかない?」からはじまりました。

カフェ編

久しぶりの再会によろこび、近況なんかを話す中で、巧みに健康の話やスキンケアの話をぶっ込んできたりしました。

カフェでランチの最中、保湿液やハンドクリーム、サプリメントなどをおもむろにテーブルの上に置きはじめました。まるでハンカチを置くかのように。

ただし経験値の高いバイヤーはここでセールストークははじめません。

今度はうちでランチしよう!料理は私が作るから♪

自宅料理編

彼女の家の調理器具は、すべてアムウェイ製品に統一されていました。彼女はその鍋やフライパン、IH調理器をつかって実に手際よくおいしい料理を作りました。

私はその隣で洗いものをひきうけましたが、スポンジも食器洗い洗剤もすべてそうでした。

水っぽい洗剤の扱いに戸惑っていると、理科の実験のような講義がはじまってしまいました。なんだろう、私は何を見せられているんだろう…

彼女の流れるような説明は、一朝一夕のものではないとわかります。カタログを手土産に家にもどり、その社名について調べると洗剤実験のからくりもわかりました。

ちなみに「ランチ材料代」として、食べに行ったのと変わらない程度のお金を請求されました。彼女は手料理をふるまい、その費用すら儲けにまわしているんだろうか。

かなしいビジネスですね…

断る前に話を聞いてみた

しかし嫌悪感だけで遠ざけるのもあれだな、好き嫌いにかかわらず1度話をしっかり聞いてみようと思い、彼女にすべての説明を受けました。

先入観なく、つとめてフラットな状態できいて思ったこと。

いやぁ、これはビジネスになるとは思えないな。稼ぐのは相当、大変だわ。

あれで稼ぐには商品に関する深い知識が必要です。彼女もそうでしたが、勉強のために遠方でのセミナーにも足しげくかよっていました。もちろん交通費は自腹です。

またデモンストレーションの意図もあって次々と商品を購入していました。

入ってくるお金よりもつぎ込んでるお金の方がはるかに大きい。ただの消費者です。

もしかしたらそういう積み重ねがいつか莫大な富に変わるのかもしれないけれど、それはとても効率がわるく、現実的ではないと感じました。

彼女には「偏見ではなく自分にはビジネスとして成立できそうにない」と断りました。

「子育てと両立できる」は難しい

自分が使っている商品をママ友に紹介するだけで稼げる、と思っていたら大間違いな分野だと思います。

なぜならママ友と自分自身の生活レベルがほとんど変わらないからです。

月に数十万もつかう富裕層を巻き込めれば賞賛はあるかもしれませんが、日用品に数万円すらかけられない世帯をユーザーにして稼ぐのは難しい。

悲しいのはそういう現実をうやむやにして「子育てしながらでも稼げるよ」とか「子どもにとって食の安全は絶対!このブランドじゃなきゃダメ!」みたいな刷り込みをすること。

人に手を差し伸べるフリをして、相手が損をするかもしれないリスクを隠していること。

家族のことを思う、素直な人がハマっていくっていうのも、なんだか切ないです。

コメント