母乳育児で追い詰められた”出ない母”が見落としていた大切なもの

辛かったなぁ、辛かった。

大変なお産を終えたらすぐにはじまる授乳ライフ。入院中から昼夜問わず3時間置きに呼ばれて授乳タイムとなります。

母子同室の方はそんな時間はお構いなしに、という感じでしょうか。

周りがどんどん母乳育児を軌道に乗せていく中で、出ない私の乳。このときの劣等感や焦燥感は、産後の私を容赦無く追い詰めました。

母乳が出て当たり前

赤ちゃんが生まれたら母乳育児がはじまるー別にそこに何のこだわりもなかったけど、当然そういうもんだと思ってました。

だけど「母乳育児ができない」という事実を突きつけられたときって、なんかもう一気に母乳信者に変身してしまうんですね。

産後の体を休めなさいと言われても、病室にいる間はずーーーっとネットサーフィン。「母乳」をキーワードにあらゆる組み合わせで検索しまくる日々。

寝ても覚めても母乳母乳。ここまで自分の乳と向き合った日があったろうか。

アラフォーになって、別の局面で向き合わなければいけなくなってるけど、あの頃ほどの必死感は今はないわ(多少あきらめ)

焦りと劣等感、悲しい辛い

当時の育児日記を振り返ってみます。

(生後2日目)足がゾウみたいにむくんでいる。授乳2日目。一生懸命おっぱいを飲んでいるのを見るとかわいくてたまらない。

まだそこまで深刻ではないですが、このときすでに悩みはじめています。

(生後4日目)母乳が思うように出ない。落ち込んでいるとこに主任看護師のキツイ一言。くやしくて思わず泣いてしまった。私だってちゃんと飲ませてやりたいよ

この日は診察があって医師から「母乳があまり出てないみたいだね、今日はどうだった?」って聞かれた。

付き添いの看護師が私を励まそうと「でも少しずつ出るようになってきたよね!」と明るく言うとそこを通りかかった主任看護師が「ゼロ!ゼロ!!」と半笑いで言いながら去って言ったという。

これ、私には忘れられない事件。

(生後5日目)ようやく母乳が6〜10ml出るようになった。他のお母さんたちが30〜40ml出してるのと比べると全然だけど少し前進。

具体的に数値を見ると、やっぱり出てないみたいですね。それでもポジティブにいこうって思ってました。

だけど翌日、退院すると母乳への焦りはますます加速していきます。

助産院で授乳指導をうける

産院では出ない母乳を糖水で補っていましたが、自宅に戻るといよいよ「ミルク」を足すことになるのです。とうとうミルクか・・・

ミルクに手を染めたときの罪悪感ってすごいのね。

そして子どもが寝ている間は、常にパソコンとにらめっこな日々。

母乳が出る飲み物だけを飲み、搾乳機が刺激になると知れば購入し、母乳育児で有名な助産院を知れば生後間もない我が子を乗せて車を走らせました。

どれだけ出てるのか知りたくてベビースケールを買おうと思いましたが、親や友人から反対されました。余計に追い詰めてしまうよね。

赤ちゃんを追い詰めてしまった

でも追い詰められたのは自分だけではありませんでした。

「本当に母乳が出ない人は5%しかいない」当時はそんな数値を目にしましたが、今調べてみたら「2万人に1人」とか「1%」とかもっと少なくなってます。

出ない人はいないんだからと、助産院ではミルクをやめて頻回授乳をするように進められました。でもそれじゃ全然足りないから赤ちゃんは泣いてばかり。

ほとんど1日中、出ない乳房を吸わされたために赤ちゃんの唇は乾燥してカサカサになって、水分を失って固くなった皮がむけました

自分のこだわりが赤ちゃんに負担を与えていることに、ようやく気づきました。

何してるんだろう、私・・・何にこだわってるんだ

ミルクでいいじゃん、完母じゃなくったって。母乳育児をあきらめるわけじゃないけど、足りないならミルクを足して混合だっていい。

そこでようやく吹っ切れました。

大切なものに気づいた

息子が初めて笑った日、この日のことは忘れません。

(生後43日)笑った!?目を覚ましてキョロキョロ見回してたから「起きたの?」って言って近づくと、ニコッ!って3回も笑った!!ここまでハッキリしてるのは初めてだー。かわいいー♡♡

生まれて43日経って、息子は笑顔を出せるまでに成長していました。だけどね、最初の1ヶ月を振り返っても私の記憶は「母乳」のことしかないんです。

母乳育児にとらわれ過ぎて、大事なものを見落としてきたことにこのとき気づかされました。

入院中から結構マメに書いていた育児日記でしたが、気づけばこの1ヶ月は白紙。この子はどんな様子だったっけ?そう思い返してもわからないんです。

母乳育児は確かにいいのだろうけど、大切な子どもの成長を見過ごしてまで苦悩するほど必要なことではない

最後まであんまり出てなかったんだろうけど、6ヶ月で離乳食をはじめたのをきっかけに完ミに移行。寂しさもありましたが、そこを私の区切りとしました。

自分を追い詰めないで

母乳が出ないことで自分を追い詰めないで、ミルクを与えることに罪悪感を持たないで。ダメ母だと自分を責めないでください。(←全部、私だ)

周りを見渡せば母乳が出まくってる人ばっかりだし、そういうの見聞きすると悲しくなってしまうんだけどね。分かるな。

でもね、赤ちゃんを見て。お母さんが母乳ばっかり気にしてる間にどんどん成長していっちゃいます。母乳だろうとミルクだろうと赤ちゃんは育つんです!

そして赤ちゃんは、母乳がだばだば出てるよそのお母さんより、あなたのことがいいって言ってますよ。

 この記事へのコメント

  1. ukilucky34 より:

    私も母乳が出にくい体質だったのか、帝王切開で体が産んだと認識しなかったのか(笑)
    泣かされましたね、母乳には。
    生後2、3日の子に鬼の形相で乳を吸え!と頑張る助産師さんたちに、もう、許してやって。。。としか、思えない産後の入院期間でした。実母や旦那が子供に「お腹すいたねー」と、声をかけているのを聞くのさえ嫌でした。泣きましたね、本当。。。
    でも、私も吹っ切れましたよ。
    ミルク万歳です。
    お腹はいっぱいになってくれるし、夜は寝てくれたし。
    栄養もバランスよく入っているし!
    何より、そうそう我が子がお腹いっぱいなのが良いですよね!
    そうそう。良いんだよね!

  2. achi-a より:

    ウキこ (id:ukilucky34)さん、コメントありがとうございます!
    「お腹すいたねー」という声かけへの反応、わかりますわかります。
    なんかすっごく責められてる気持ちになるんですよね。で、それに不快感を現すと厄介な人扱いだし。
    いや、確実に厄介な人なのだけども笑。でもそれだけ悩みますよね。
    過ぎてみれば、ミルクだろうが母乳だろうがどうでもいいぐらいに元気な子どもたちに仕上がってます。

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